ここでは、ボクのトレードスタイルである
「N字トレード」
について紹介していきます。
と、その前に、
紹介内容が少し長いので、こんな感じのトレードだよというのを、
先にコチラの「トレードギャラリー」よりご覧くださいね。
N字トレードのチャートを見てもらってからの方が、
これから紹介する内容がイメージしやすいと思いますので (^^
◎トレードの考え方と「N字」について
まず、相場において一番の根底とした考えの中に
「相場は波を描くもの」
というものがあります。
これは、
・買った(エントリーした)ポジションはいずれ売られる。(決済される)
・売った(エントリーした)ポジションはいずれ買い戻される。(決済される)
わけで、
その結果、相場では「買われた価格は上昇し、売られた価格は下落する」という
値動きが形成されていきます。
こういった、相場参加者達が取る売買行動が無限に行われているからこそ
「相場は波を描くもの」と考えています。
そして、
「上がった相場はいずれ下がり、下がった相場はいずれ上がる」
という、値動きの軌跡が織りなすうねり、その波のカタチがアルファベットの「N」に似ている事から、
その値動きの事を「N字」と呼んでいます。
日々、さまざまな大きさの波が描かれている相場の中で、
狙いを澄ませたその波に、呼吸を合わせるように乗っていくスタイル。
それが、「N字トレード」のスタイルです。
世間では一般的に、「押し目買い」・「戻り売り」と言われるトレードスタイルになります。
◎チャートの流れを読む「ダウ理論」
トレードを成功させるためには、チャートが織りなす相場の流れを読む必要があります。
その判断材料として、ボクは「ダウ理論」を採用しています。
ダウ理論とは、アメリカの証券アナリスト、チャールズ・ヘンリー・ダウが
100年以上も昔に提唱したテクニカル分析の先駆けであり、
その有効性は、未だどの相場においても健在し続けています。
この相場という世界において、普遍的とも言えるこのダウ理論をベースに、
チャートの流れを日々読み取りながら、Goodトレードに繋げていっていますよ。
ダウ理論については、コチラのブログ記事が参考になります。
◎値動きを捉える「ライン」
ダウ理論でチャートの流れを読んだ次は、「どこで仕掛けるのが有効なのか?」
という、エントリーポイントを選定していくのですが、
そこで、チャートが織りなす流れの節目を見極めるために、
チャート上に「ライン」を引いていきます。
ボクのトレードにおいて、「ライン」は2種類あります。
1つは、波の高値・安値などに引く「レジサポ」と呼ばれる水平線。
もう1つは、波の起点や節目となった部分に引く「ゾーン」です。
ダウ理論で値動きの流れを読み取り、
ライン付近からのトレードを仕掛けていく事で、
優位性の高い、損小利大のトレードを行っています。
ラインについては、コチラのブログ記事を参考にしてくださいね。
◎環境認識のカギとなる「マルチタイムフレーム」
チャートの波をダウ理論によって的確に読むには、単一時間足の分析だけでは足りません。
ここで重要になってくるのが上位足の状況を把握する環境認識であり、
そのカギとなるのが複数の時間足の波を重ね合わせて分析する「マルチタイムフレーム」です。
チャートの波というのは、どの時間足でも似た波を描いています。(フラクタル構造)
なので、波の読み方そのものはどの時間足でもダウ理論で同じように読んでいくわけですが、
損小利大のトレードを達成するためには、上位足の波に沿いながら下位足の波を切り獲っていく事で
実現可能となります。
マルチタイムフレームによる環境認識によって、損小利大ながらも高い勝率を維持できていますよ。
環境認識・マルチタイムフレームについては、コチラのブログ記事が参考になります。
◎単純明快!シンプルなエントリー
このトレードスタイルでは、4時間足の確定をもって売買判断を行っています。
なので、チャート監視は4時間ごとで済むというわけで、
ダウとラインでポイントを絞り込んだ後の仕掛けはいつも、
4時間足が動き出した時に行います。
こんな感じで。
※2022年1月追記:資金回転効率向上のため、
N字スタイルの考え方はそのままに、日足・4時間足の押し目・戻り目を
さらに短期足へダウンサイジングしたトレードも発信しています。
そして、狙うポイントはズバリ「押し目買い・戻り売り」です。
押し目買い・戻り売りとは、大きな波のうねり始めに行われる、
値動きの偏りが生まれ出すポイントになります。
エリオット波動で言うところの「3波目」を狙う事になりますね。
そのポイントを、日足の流れを確認しながら、4時間足サイズの波で狙っていきます。
模式図で表すと、こういったところになります。
こちらのブログ記事で、押し目買い・戻り売りの優位性について話しをしていますので、ご覧くださいね。
◎使用インジケーターは20MAのみ
チャート上には、とても多くのインジケーターが表示できます。
有名どころでいうと、ボリンジャーバンドや一目均衡表、オシレーター系では、RSIやMACDなど、
多種多様なインジケーターが存在します。
ただ、どれも実際使ってみると奥が深く、複数を同時に使いこなすには
とても複雑な思考を身につける必要があります。
ここでは、波の押し目・戻り目を捉える補助として唯一、「20MA」を表示させています。
これは、値動きが織りなす波を一番に重視し、トレードを仕掛けるまでの流れを
視覚的に判断しやすくするためであると共に、
エントリータイミングの1つとして、グランビルの法則2番(G2)を採用しているからです。
グランビルの法則は、たくさんのサイトで解説されていますのでここでは説明を割愛しますが、
模式図で表すと、こういったイメージになります。
MAについては、こちらのブログ記事が参考になります。
※MAの期間については、ボリンジャーバンドのデフォルトミドルバンドが
「20」である事もあり、この数値を採用しています。
◎通貨の強弱を背景に
FX市場では、各国の通貨が取引されています。
この市場には、テクニカル分析を駆使した投機筋の他に、
各国銀行や企業といった実需が行うヘッジ取引などの売買も、値を動かす要因となっています。
そのため、
様々な思惑によって、その時「強い(買われている)通貨」や「弱い(売られている)通貨」
があり、通貨の強弱関係がチャート上に反映されていきます。
テクニカル分析によるチャートリーディング能力はとても重要ですが、
その市場を取り巻く背景となる通貨間の強弱関係を見極めていく事も、
とても大切と考えています。
通貨の強弱については、コチラのブログ記事を参考にしてくださいね。
◎シンプルかつ理性的な資金管理とロットコントロール
僕のトレードスタイルの中核を担う考え方がここにあります。
その1回のトレードに一喜一憂しているうちは、ギャンブルを楽しんでいる事と変わりありません。
正しいトレードとは、シンプルかつ理性的なアプローチの再現であって、
優位性のある仕掛けを淡々と回し続ける事で、勝ったり負けたりを繰り返しながらも、
損小利大トレードによる、着実な資産の増加を実現させていきます。
日々のトレードは、その時、その通貨ペア、その時点でのボラティリティによって
形成されている大きさの波を捉えていきますので、毎回その局面に合わせた適切なロット数を計算し、
コントロールされたリスクとリワードの考えをもって、勝負を仕掛けていきます。
この内容は、ここでは難しい話しになりますので、また別の機会にお伝えできればと思います。
適切な資金管理を行うためにこちらのツールを使っています。
◎最後に・・・
ここまでの内容と合わせ、これまでのブログ記事を熱心に読んで頂いている方は、
このトレードスタイルの全貌が見えてくると思います。
ボクがトレードで使用しているテクニカル分析は以上を骨格としながらも、
最終的には、チャートが織りなす波に沿ったトレードを行う事を最優先に考えた、
とてもシンプルなものです。
多くの方は、トレードを複雑に考えてしまう傾向にありますが、
これは、
「毎回勝ちたい」
「失敗をしたくない」
「失いたくない」
という、誰しもに備わっている、「欲と恐怖」といった本能から来るものであり、
トレードを一番難しくしている原因でもあります。
ただ、
「トレードは単純。カンタンではないけれど、単純。」
なものです。
シンプルな思考によって、優位性のあるトレードを淡々とこなしていくために、
ボクの発信がお役に立てれば幸いです。
最後まで、お読み頂きありがとうございました(^^)/
nana